金沢（池田町）：Installation Table ENSO L'asymetrie du calme （インスタレーションテーブル エンソ ラシンメトリー ドゥ カルム）フレンチ

雪解けまで後少しとなった２月後半、夫の誕生日ディナーのお祝いは池田町にある一軒家のフレンチレストラン、
Installation Table ENSO L'asymetrie du calme （インスタレーションテーブル エンソ ラシンメトリー ドゥ カルム）（instagram）さん。

お店は明治時代の元洋裁学校だった建物を改築しており、レトロな面影と温もりが感じられる北欧スタイルの空間。

シェフの独創性と技術によって生み出されるイノベーティブなお料理を石川県の作家さんが手掛けた器で食すレストラン。

今回で３回目ですが、間にコロナもあったことを考えると本当に久しぶりです。

オープンキッチンがあるダイニングのテーブル席を予約（個室もあります）
本日のコースのメニューには料理に使用される食材がイラストで紹介されており、

この食材がどんなお料理で提供されるのかと想像力を高めながら待つのが楽しみの１つ。
バースデーディナーの始まりはスパークリングワインでお祝い。

ここ数年で急激にアルコールに弱くなり、普段はほぼお酒を飲んでいないので久しぶりの泡の美味しいこと！

食べながら調子が良ければワインも頂こうかなと。

加賀蓮根と海老のすり身と大葉の素揚げ　雲丹　グリーンピースのピュレ

からりと揚がったサクサクの大葉の中から海老と蓮根の旨みととろりとした雲丹、山海の幸が満載。
玉ねぎのチーズケーキ　キャビア

開口一番か、かわいい・・薄い玉ねぎの下にキャビアが隠れていました。

キャビアの塩味、玉ねぎパウダーと玉ねぎのエキスでより玉ねぎの旨みを存分に味わう。
能登牡蠣ソテー　沢野ごぼうのフラン　クラムチャウダー

地元が誇る素材、牛蒡の旨み分かる分かる、能登牡蠣の旨み分かる分かる、さらに＋α、しみじみ確かめながら。
宝石箱を開けてジュエリーを発見した時のような美しさの岩魚の卵のタルト。

プチッと弾ける岩魚の卵と酒粕やクリームチーズの味に柑橘の香りも・・タルト生地は非常に繊細。

Domaine Andre Vatan Sancerre Les Charmes 2021（フランス・ロワール・白ワイン）

夫はどんどん先行ってますが私も遅ればせながら続きます。
見た目にもエクレアっぽい能登鰻のパイ、赤ワインを使用した蒲焼に実山椒のオイル

パイ生地のには鰻の肝を燻製ペーストしたものやセミドライトマト、行者ニンニク、帆立のムース。

鰻が好物なことも贔屓目にしてもこれは美味しかった中の最前列だったなぁ。。。
蟹の甲羅を外すと、加能カニの身と味噌、芹、押し麦のリゾット。

また蟹が食べれたことに感謝、蟹の濃厚さにまるっと包まれながら押麦の食感が心地良いです。

能登の鰯のエゴマの葉包み

燻製して炙った鰯とラタトゥイユ、ライ麦パンで挟んでエゴマで包んで赤紫蘇パウダー

全部聞き取れなかったかも....説明を受けないと形からは想像できないですね。

各食材との味わいがしっくりし過ぎてて最強だわ。

Ménage à Trois Pinot Noir（アメリカ・カルフォルニア・赤ワイン）

調子付いてきたのか赤ワインも飲んじゃう！

羽咋の首里製麺さんの白山の湧水を使用した「モーリー麺」、ムール貝、黒あわび茸、しろうど

少し前に雨燕さんでも頂いたモーリー麺、こちらは少し縮れててツルンとしてる。

黒あわび茸がしこしこ美味しいし、ムール貝と豚からとった出汁が滋味深くて堪らない。

鴨のもも肉　モリーユ茸の中に鴨のミンチ、グルグルうるいのソテーやハーブ、根セロリのソース

鰆 ベルモット　ケッパー　ナスタチウム スナップエンドウ　ピューレエンドウ

ズッキーニの花 鶏のフォンダンクリームと蕾菜　唐墨、柚子のソース　フェンネルオイル

海に浮かぶ小島のような見た目ですね、ズッキーニの中の秘密や鰆の弾力やソースの重なり具合などを楽しんで。

福井の純米吟醸「黒龍」の酒粕で育ったブランドポーク「黒龍吟醸豚」とと白山舞茸

豚足と玉ねぎのクロケット、ジャガイモピュレ・ブータンノワール・林檎のコンポートのタルト

まるで食のピクミン（想像力の枯竭）熟女の心を鷲づかみにされる愛らしさ。

小さくて愛らしいのに食べると深い味わいにやられちゃう...
蜜柑のグラニテ、蜜柑のソース、カルダモンのソース.....品種は甘平と仰ってました。

甘平！美味しいんですよ〜皮が薄く身がパンパンに詰まっててとぉっても甘い高級希少種の蜜柑。

リコッタチーズのアイス、フレッシュな苺とコンポートされた苺、メレンゲ他とホワイトチョコレートのソース。

プティフールはタルトタタン、ホワイトチョコレートがけボンボン、蜂蜜マシュマロラングドシャ。

猿山修さんデザインのカップかな？家にマグカップがあるのでデジャヴ感、２個の内１個は割ってしまいましたが.....泣

職人さんの器と融合したお料理は視覚的に美しく食べる前からワクワク感、何回可愛い綺麗って呟いたかな。

複雑な工程が重なり合っている一皿一皿が繊細な味わいで本当〜〜〜に美味しかった。

加賀蓮根、沢野ごぼう、能登牡蠣、加能カニ、能登うなぎ....

その他にも北陸中心の食材がふんだんに使用されているので金沢の旅行者の方にぜひ食べていただきたいな。

冬の寒さもスペシャルディナーのお陰で心も体も暖まりました。