金沢市（長町）：Loto（ロート）イタリアン

９月初旬に金沢市長町（せせらぎ通り沿い）にあるイタリアン、Loto（ロート）さんに行ってきました。

2023年4月3日オープン、石川県の鮮魚を中心とし、素材の良さを引き出す調理法で創造的な料理を提供。

今までここで開催されたイベントに２回参加、次はゆっくりと世界観を味わいたいと思っていたのがやっと実現、楽しみにしてました〜。

営業スタイルは18:00〜コース料理、20:00以降はアラカルト＆バーでの営業。

店内はオープンキッチン形式で深いグリーンに包まれたシックな大人の空間。

・Pairing tea（ペアリングティー）オトナノコーラ（FOR ANY DISH）

YOILABOが展開するノンアルコール飲料。

焙じ茶ベースで甘さを抑え、スパイスでコーラのような風味をアレンジしたペアリングティー。

スパイスの香りが食欲を刺激して甘さ控えめでとても軽やか。

近年お酒が飲めなくなってきたので、食事を豊かに楽しめるノンアルコールドリンクがあるととても嬉しいです。

・カツオのブルスケッタ/炭火で焼いたパン/大葉のジェノベーゼ/ホースラディッシュ入り自家製マヨネーズ/イクラ

炭火パンの香ばしさに、スッと爽やかなマヨを纏ったねっとり旨いカツオと大葉の青々とした清涼感、イクラの塩味が全体を引き締める。

素材の風味と香りが口中で心地よく重なり合う食べ応えのある前菜。

・能登マグロのカルパッチョ/アスパラガス/パセリオイル/粒マスタード

マグロの下にはビネガーでマリネされたアスパラガスが隠れていて、巻いて食べるそう。

艶やかなマグロのとろける旨みと程よい酸味のアスパラガスの歯応えに、軽やな緑のニュアンスのオイルのコクがアクセント。

・自家製バターと炭火で焼いたカンパーニュ

外側が香ばしくパリッと中はもっちりとした弾力、小麦の甘みをじんわり感じるとっても美味しいパン。

自然なクリーミーなコクが優しい自家製バターも一味添えて。

・鮎のオイルパスタ/茗荷

鮎の全てを使い切る構成で、中骨を焼いてカリカリに揚げてパン粉と混ぜてあるそう。

鮎の頭と尻尾をポロネギで煮詰めた出汁がソースのベース。

鮎特有のほろ苦さに香ばしさと深みが層のように現れ、茗荷の清涼感もありめっちゃ美味しい。

・トルテッリ ポルチーニのクレームソース

トルテッリはイタリアの詰め物パスタ、生地を噛むとポルチーニ茸の深い香りが溢れて、クリームソースと共にまったりとした余韻。

ポルチーニの旨みで自然に味が締まる。

・鰻/ジャガイモのマッシュ/牛蒡のフリット/ポートワインとタイム・鰻の頭を煮込んだソース

うなぎ！？これはテンションが上がる〜。

香ばしく焼かれた鰻の脂の旨味と、深みのある甘い赤ワインソースが複雑な余韻。

マッシュポテトにソースが染み込み全体を一体化、土臭い香りと相性がいい牛蒡のフリットが香ばしく、とても贅沢な一皿。

・青森県産オスの鴨肉　葉ニンニクのオイル　トリュフのソース

お腹が膨れてきたのでお肉のポーションを減らしてもらいました。

肉質が締まって力強い鴨肉はじんわり脂が溶け込みしつこくはなく、火入れも綺麗なロゼ色。

葉ニンニクのオイルとトリュフのソースが、お肉の旨味に立体感をプラス。

・クレームダンジュと無花果 ジェラテリアリトルタさんの塩ミルクのジェラート ホワイトチョコのパウダー

軽やかで口どけ滑らかなクレームダンジュの酸味と無花果の甘みの組み合わせに、ミルクの甘さを引き締める塩ジェラート。

粉雪のようなホワイトチョコのパウダーがほろりと溶けて、まるで雪景色の様に綺麗で繊細。

・コーヒー

地元の鮮魚や季節の食材を活かしたクリエイティブ光る一皿は、香りや余韻まで計算された繊細な構成でどれも本当に美味しかったです。

コース料理でおしゃれなイタリアンであると同時に、ふらっと気軽に入れる顔も持つ金沢では稀有な存在です。

季節により食材も変わるので、また訪れたいレストラン。